臨時農業生産情報 (暴風に対する事後技術対策)

令和6年稲作生産情報 第4号(6月24日発行)

・天候や生育に応じたきめ細かな水管理で茎数確保に努めよう!

・有効茎数を確保したほ場では中干しを実施しよう!

・カメムシ被害を防ぐため、地域ぐるみの草刈りをしっかり行おう!

生育状況

6月20日現在の生育は、草丈・茎数は平年並、葉数は平年を上回っている。

本年は地点ごとの生育差が大きく、茎数が少ないほ場も散見される。

品種名 地域 地点数 草丈(cm) 株当たり茎数(本) 葉数(枚)
本年 平年 平年比 本年 平年 平年比 本年 平年 平年差
まっしぐら 津軽 7 41.0 42.8 96 12.1 13.0 93 7.9 7.6 +0.3
県南 5 46.5 42.7 109 12.2 11.6 105 7.9 7.4 +0.5
全県 12 43.3 42.8 101 12.2 12.4 98 7.9 7.5 +0.4
ほっかりん 下北 1 40.7 37.1 110 10.3 8.8 117 7.7 6.6 +1.1

 

水管理

  1. 温暖な日は3cm程度の浅水にして水温と地温の上昇を図り、気温の低い日は5~6cmのやや深水で保温し、茎数の早期確保に努める。
  2. 「日中止水(とめみず)、夜間かんがい(夕方又は早朝に入水)」の基本を守り、水温の上昇を図る。
  3. 水田に土壌還元による「わき(ガス)」が発生し、生育不良となっている場合は、3~5日程度の落水管理を行う。
  4. 中干しは、1株当たり20本程度の茎数を確保した水田では、天候のよい日を選んで行い、生育遅れの水田や低温が続く場合には行わない。

 

病害虫防除

  1. 斑点米カメムシ類の生育密度を低下させるため、7月中旬までに水田周辺の雑草地などの草刈りを地域ぐるみで行う。また、畦畔(けいはん)の草刈りについては、水稲の出穂7日前までに終える。
  2. 補植用の苗を畦畔や水田内に放置すると、葉いもちの発生源となるので速やかに処分する。

詳細は稲作生産情報(本文要約版)をご覧ください。

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