・天候や生育に応じたきめ細かな水管理で茎数確保に努めよう!
・有効茎数を確保したほ場では中干しを実施しよう!
・カメムシ被害を防ぐため、地域ぐるみの草刈りをしっかり行おう!
生育状況
6月20日現在の生育は、草丈・茎数は平年並、葉数は平年を上回っている。
本年は地点ごとの生育差が大きく、茎数が少ないほ場も散見される。
品種名 | 地域 | 地点数 | 草丈(cm) | 株当たり茎数(本) | 葉数(枚) | ||||||
本年 | 平年 | 平年比 | 本年 | 平年 | 平年比 | 本年 | 平年 | 平年差 | |||
まっしぐら | 津軽 | 7 | 41.0 | 42.8 | 96 | 12.1 | 13.0 | 93 | 7.9 | 7.6 | +0.3 |
県南 | 5 | 46.5 | 42.7 | 109 | 12.2 | 11.6 | 105 | 7.9 | 7.4 | +0.5 | |
全県 | 12 | 43.3 | 42.8 | 101 | 12.2 | 12.4 | 98 | 7.9 | 7.5 | +0.4 | |
ほっかりん | 下北 | 1 | 40.7 | 37.1 | 110 | 10.3 | 8.8 | 117 | 7.7 | 6.6 | +1.1 |
水管理
- 温暖な日は3cm程度の浅水にして水温と地温の上昇を図り、気温の低い日は5~6cmのやや深水で保温し、茎数の早期確保に努める。
- 「日中止水(とめみず)、夜間かんがい(夕方又は早朝に入水)」の基本を守り、水温の上昇を図る。
- 水田に土壌還元による「わき(ガス)」が発生し、生育不良となっている場合は、3~5日程度の落水管理を行う。
- 中干しは、1株当たり20本程度の茎数を確保した水田では、天候のよい日を選んで行い、生育遅れの水田や低温が続く場合には行わない。
病害虫防除
- 斑点米カメムシ類の生育密度を低下させるため、7月中旬までに水田周辺の雑草地などの草刈りを地域ぐるみで行う。また、畦畔(けいはん)の草刈りについては、水稲の出穂7日前までに終える。
- 補植用の苗を畦畔や水田内に放置すると、葉いもちの発生源となるので速やかに処分する。