臨時農業生産情報 (暴風に対する事後技術対策)

畑作・野菜・花き生産情報第2号

◎ 小麦の生育は大幅に早まっています。赤かび病の適期防除に努めよう!
◎ 大豆のは種に向けて、排水対策・土壌酸度矯正・砕土を徹底しよう!
◎ 野菜の生育は順調に推移しています。適正な栽培管理を徹底しよう!
◎ 施設内の温度変化が激しい時期です。きめ細かな栽培管理により高品質な花きの生産に努めよう!
◎ ほ場周辺の雑草は病害虫の発生源となるので、繁茂させないように除草・防草に努めよう!

 

○小 麦
1 出穂期は5月8日から到達しており、平年に比べてネバリゴシが7~11日、キタカミコムギが6~9日早まっている。
2 うどんこ病の防除は、病斑が止葉直下葉に発生したら、直ちに薬剤散布を行う。
3 赤かび病の防除は、開花始めから開花期に1回目、その7日後に2回目の薬剤散布を行う。
4 湿害防止のため、ほ場の排水に努める。
5 本年は生育が早まっているため、登熟状況に注意し、適期収穫に備える。

○大 豆
1 湿害による出芽不良を防ぐため、排水対策はしっかり行う。
2 土壌酸度は適正に保ち、有機物や土づくり肥料の施用により地力向上を図る。
3 出芽・苗立ちの確保や除草剤の効果を高めるために、耕起・砕土は丁寧に行う。
4 は種は5月中旬から下旬を目安に行い、除草剤(土壌処理剤)をは種後速やかに散布する。

○にんにく
1 りん片分化期は、平年より1~5日早く到達した。生育は、平年を上回っており、順調である。

○ながいも
1 普通栽培の植付適期は5月中旬~6月上旬なので、計画的に植付ける。ただし、切いもの場合は、地温が低いと種いもの腐敗を招きやすいため、地温15℃以上を確保できる5月下旬~6月上旬に植付ける。
2 頂芽付小型1年子の早植え栽培(4月下旬~5月上旬植付け)の基肥は、萌芽期(萌芽が50%の頃)に、窒素成分で10a当たり6~10kg施用する。

○春夏にんじん
1 生育は、降雪の影響で、は種が遅れたため平年を下回っているが、順調である。
2 トンネル栽培では本葉5~6枚時までに、1本立てとする。高温障害を防ぐため、生育ステージに合わせた温度管理を徹底し、6月上旬をめどに除覆する。追肥は、本葉5~6枚時に行う。
3 べたがけ栽培では、本葉3~4枚時までに1本立てとする。除覆は本葉5~6枚時を目安とするが、この時期に低温が予想される場合は、本葉7枚頃まで除覆せず保温に努める。追肥は、本葉3~4枚時と5~6枚時に行う。
○春だいこん
1 生育は、降雪の影響で、は種が遅れたため平年を下回っているが、順調である。
2 キスジノミハムシの発生が見られるほ場では、トンネル除去後、早めに防除する。
3 根部の肥大状況を確認しながら適期に収穫する。

○ばれいしょ
1 萌芽期は平年より2日遅かった。草丈は平年を大幅に上回り、茎数は平年をかなり下回っているものの、生育は順調である。
2 1回目の中耕・培土は、草丈10㎝頃を目安に行う。2回目は、着らい期に窒素成分で10a当たり4~5㎏追肥してから行う。
○メロン
1 トンネル栽培(4月下旬~5月上旬定植)では、定植作業が平年より6日早く行われ、定植後の生育は順調である。
2 トンネル内の温度は15~30℃を目標に換気し、雌花の確保と生育促進に努める。
3 蜂の動きが活発でないときは人工交配を行う。また、天候不順の場合はホルモン処理を併用する。

○夏秋ギク
1 生育はおおむね順調で、病害虫の発生は見られない。
2 花芽分化の安定のため、温度は15℃以上、30℃以下を目標に管理する。
3 白さび病やアブラムシ類、アザミウマ類等の早期発見・早期防除に努める。

○秋ギク
1 病害虫に侵されておらず、太さが揃い充実した苗を選択し、挿し芽を行う。
2 定植後は、日中の温度が25℃以上にならないように管理する。

○トルコギキョウ
1 春定植栽培の生育はおおむね順調であり、病害虫の発生は見られない。
2 老化苗は生育が劣るので、展開葉4枚までの苗を定植する。
3 生育の停滞やロゼットを防ぐため温度が25℃以上にならないように管理する。
4 病害虫の早期発見・早期防除に努める。

 

R6_生産情報2号

R6_生産情報2号(要約版)

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